臨床心理学教育についての個人的な研究の一環で、本サイト運営を行っています。仕事や研究のあいまですが、変更点がわかり次第、随時更新していきたいと思います。大学や大学院での心理学教育に関しては、本サイトの趣旨と異なることから掲載しませんが、ここでは臨床心理学を学ぶための予備校について、予備校を探される方の便宜をはかるため、調査結果について掲載しています。
 大学院受験予備校の情報を調べ、電話や無料相談会に参加するなどして得た情報をランキング形式で紹介します。評価内容や評価基準は、みんなが一番気にする料金、立地、講師、授業内容、合格実績など、出版活動など、その他特徴という分野に分けて掲載しています。  

 調査によると、大手予備校はひとり一人に割ける時間が少なく、かなり合格率が低いため、合格"率"を書けずに合格者"数"だけ書くなど、ごまかしているようにも見えます。これを統計学を扱う心理学では、"統計のウソ"として禁止されているのですが・・・大手予備校には関係ないのでしょうか。
たとえば、のべ100名合格していても、予備校生ひとりが、2つの大学院に合格していると実質50名しかいないことになります。予備校生総数が300名だと、6分の1(17%)しか合格していないことになります。合格のためには、大きすぎず小さすぎない予備校を選びましょう!

大学院入試の勉強法は?

臨床心理士指定大学院の入試対策として重要になってくるのが暗記でしょう。専門用語であれ、英単語であれ、暗記する内容は多いと思います。暗記もただ単に丸覚えするのではなく、心理学的に実証されているいくつかのコツがあります。各科目の対策に移る前に、暗記のコツをお教えします。


  1. 復習をしっかりすること

エビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか?人間は学習してから20分後には約40%を忘れ、1時間後には約50%を忘れ、1日後には約70%を忘れてしまいます。つまり、人間にとって忘れることは当たり前なのです。そこで大事なのは復習です。効率が良いとされている復讐の時間帯は暗記後の数十分後と寝る前(1回目)、翌日(2回目)、1週間後(3回目)、1か月後(4回目)と言われています。寝る前に暗記することの有効性は後ほど書きますが、このようなスケジュールで復習すると記憶の定着率がかなり良くなります。


  1. 用語の暗記はエピソードを交えて

人間、歳を重ねると記憶力が落ちると言いますが、それは暗記方法を間違っているだけなのです。記憶にはエピソード記憶と意味記憶があります。歳を重ねるとこの意味記憶が入りにくくなります。意味記憶とは「アメリカの初代大統領はワシントン」のように、ただ言葉として覚えることです。中高生時代の一夜漬けなんかはこのように覚えましたよね。これとは違い、エピソード記憶とはストーリーで覚えていくことです。この記憶には年齢の影響はそれほどないようです。つまり、心理学用語なんかはそれが生まれてきた背景などを理解することが大切です。また、英単語なんかは視覚やイメージ、身体感覚などで覚えるのもお勧めです。


  1. 睡眠はしっかりと

先ほど、寝る前の復習は大切と書きましたが、実は記憶が定着するのは睡眠中なんです。
眠っている間にその日に取り込んだ記憶がどんどん整理されていきます。たとえるなら、散らかった机が、どんどん整理されていく感覚です。一説には睡眠中に訪れるREM睡眠がその役目を担っていると言われています。睡眠時間を削ってまで勉強というのは昔のことのようです。計画的に学習を行い、しっかりと睡眠時間を確保しましょう。

 

【臨床心理士指定大学院の専門科目対策】

専門科目には、「用語説明」と「論述」があります。「論述」は様々な心理学の用語を論理的に述べる必要があるため、まずは「用語説明」の対策をしっかりしておくと良いでしょう。「用語説明」のためには知識の習得と整理が必要です。「用語解説」においては、臨床心理学のテキストを読んでノートにまとめるといった作業が有効でしょう。自作のノートを作ることで、様々な用語の知識が蓄えられてきます。ある程度、専門用語に関する知識が身についてくれば、次は「論述」に移りましょう。「論述」においては、知識はもちろんのこと論理的に文章を書く力が求められます。つまり設問に対し、起承転結や序破急、序論本論結論などといった作法を用いて論理的に考えを述べていくのです。ただ単に知識を羅列していくようでは合格が遠いと言えるでしょう。書き方の作法を学ぶために、小論文の書き方などの本を一読するのも良いかと思います。


【臨床心理士指定大学院の英語対策】

英語には、「話す(speaking)」、「書く(writing)」、「聞く(listening)」、「読む(reading)」がありますが、臨床心理士指定大学院の入試には、「読む(reading)」の能力だけが問われます。そのため、臨床心理士指定大学院に合格するためには、この「読む(reading)」の対策をすることが賢明と言えるでしょう。

さらに、臨床心理士指定大学院の英語対策においては、この「読む(reading)」を「理解する」と「翻訳する」に分けて考えると良いでしょう。

「理解する」は文字通り、どのような内容か分かることです。臨床心理士指定大学院の英語問題の中には、長文を要約するものもあります。つまり、長文をサクッと読んで内容をまとめることです。これには、英文を速く正確に読む力が必要となります。これが「理解する」能力と言えるでしょう。

このポイントとして挙げられるのが、英文を前から読むこと。学生時代、英語は後ろから読むという方法を学んだ人が多いのではないでしょうか?それはどちらかというと、翻訳のための方法です。中学・高校のような、それほど長くない英文の場合はそれで十分対応できましたが、臨床心理士指定大学院入試で扱うような英文は、非常に長いため、後ろから読む作業をしていると、自分がどこを訳してどこを訳していないのか混乱することがしばしばです。

前から読むことができるようになると、上に書いたような混乱は起きにくくなります。また、前から読むことで、次に書く「翻訳する」能力も速くなります。

次に「翻訳する」は、英文をきれいな日本語の文章にすることです。これには、まず、文法をしっかり押さえておくことが大切です。みなさん、S、V、O、Cは覚えていますか?

翻訳をする上では、このS、V、O、Cを自分のものにしておく必要があります。英文中のどれがSで、どれがVか。基本的なことのように思いますが、これができていないと確実に翻訳ミスが起こります。ここが、あいまいな人は中高の文法書を再度確認しておきましょう!この基礎がしっかり身についているかどうかが合否を決すると言っても過言ではないでしょう。

ちなみに臨床心理士指定大学院予備校では、ここに書いたポイントを分かりやすく、丁寧に教えてくれます。臨床心理士指定大学院予備校を利用するのも一手です。 予備校の中でも、英語は他の講座(看護の編入を目指す方など)といっしょの場合があります。他の講座といっしょの場合、必ずしも大学院対策に直接つながる英語とは言えないかもしれませんので、せっかく予備校にお金を支払うなら専門のところで、臨床心理士の大学院対策としての英語を教えてもらえるところがいいのではないでしょうか。