臨床心理学教育についての個人的な研究の一環で、本サイト運営を行っています。仕事や研究のあいまですが、変更点がわかり次第、随時更新していきたいと思います。大学や大学院での心理学教育に関しては、本サイトの趣旨と異なることから掲載しませんが、ここでは臨床心理学を学ぶための予備校について、予備校を探される方の便宜をはかるため、調査結果について掲載しています。
 大学院受験予備校の情報を調べ、電話や無料相談会に参加するなどして得た情報をランキング形式で紹介します。評価内容や評価基準は、みんなが一番気にする料金、立地、講師、授業内容、合格実績など、出版活動など、その他特徴という分野に分けて掲載しています。  

 調査によると、大手予備校はひとり一人に割ける時間が少なく、かなり合格率が低いため、合格"率"を書けずに合格者"数"だけ書くなど、ごまかしているようにも見えます。これを統計学を扱う心理学では、"統計のウソ"として禁止されているのですが・・・大手予備校には関係ないのでしょうか。
たとえば、のべ100名合格していても、予備校生ひとりが、2つの大学院に合格していると実質50名しかいないことになります。予備校生総数が300名だと、6分の1(17%)しか合格していないことになります。合格のためには、大きすぎず小さすぎない予備校を選びましょう!

臨床心理士になるまでの流れ

臨床心理士指定大学院に入学するためには、4年制大学を卒業していなければなりません。4年制大学は心理学部または心理学科の所属である必要はなく、どの学部に所属していてもかまいません。専門学校・短大の方は、編入などをして4年制大学を卒業しないといけません。

その後、独学か予備校での勉強後、臨床心理士指定大学院の入試を得て、大学院へ入学となります。臨床心理士指定大学院には第1種、第2種、専門職の3種類があります。

第1種指定大学院は、大学院で修士論文を執筆します。修士論文は、結構な労力を要しますが、臨床心理士の4大業務の1つである研究をする能力が身に付くと言えるでしょう。

第2種指定大学院は、第1種指定大学院と同様に修士論文の執筆に加え、臨床心理士資格試験を受験するために修了後1年間の実務経験を積む必要があります。そのため、第1種指定大学院や後述する専門職大学院より1年遅れて臨床心理士資格試験を受験することになります。

専門職大学院は、修士論文の執筆は行いません。大学院在学中も実務経験を多く積み、より現場での活躍を重視したカリキュラムになっています。なお、専門職大学院修了者は、臨床心理士資格試験の第1次審査で課される小論文が免除されます。

大学院修了後、第1種指定大学院、専門職大学院だった方は、その年(修了年)の秋に実施(例年10月頃)される臨床心理士資格試験(1次:専門科目・小論文、2次:口述試験)を受験し、合格すれば、晴れて臨床心理士になることができます(実際の免許交付は、翌年4月)。第2種指定大学院修了者は、その1年遅れで受験、合格すれば免許交付という流れになります。

 臨床心理士予備校には、臨床心理士の大学院入試対策の予備校と、臨床心理士資格試験対策も行っている予備校とがあります。これらの予備校を使うメリットとしては、予備校ならではの分析によって効率的な学習ができることや、予備校というペースメーカーを利用することによって、定期的な学習を確実なものにしたり、また予備校に通う他の予備校生と切磋琢磨できることではないでしょうか。

 予備校によっては、直前対策や夏期講習などのプランを用意しているところもありますので、うまく予備校を活用しながら合格を目指していきたいですね。

⇒臨床心理士資格認定協会