臨床心理学教育についての個人的な研究の一環で、これまで本サイト運営を行っていました。公認心理師という国家資格ができることになりましたので、大学院は臨床心理士・公認心理師の両方を見据えて考えねばなりません。
随時更新しようと思っていましたが、なかなか仕事や研究・臨床で更新する間もなく、2016年版は作らずじまいでした。 大学や大学院での心理学教育に関しては、本サイトの趣旨と異なることから掲載しませんが、ここでは臨床心理学を学ぶための予備校について、予備校を探される方の便宜をはかるため、調査結果について掲載しています。現時点では簡単な調査しかできていないので、詳しくは実際に各予備校にお問合せいただけたらと思います。 
 大学院受験予備校の情報を調べ、電話や無料相談会に参加するなどして得た情報をランキング形式で紹介します。評価内容や評価基準は、みんなが一番気にする料金、立地、講師、授業内容、合格実績など、出版活動など、その他特徴という分野に分けて掲載しています。  

 調査によると、某予備校はひとり一人に割ける時間が少なく、かなり合格率が低いため、合格"率"を書けずに合格者"数"だけ書くなど、ごまかしているようにも見えます。これを統計学を扱う心理学では、"統計のウソ"として禁止されているのですが・・・某予備校には関係ないのでしょうか。
たとえば、のべ100名合格していても、予備校生ひとりが、2つの大学院に合格していると実質50名しかいないことになります。予備校生総数が300名だと、6分の1(17%)しか合格していないことになります。合格のためには、色々な条件をもとにして予備校を選びましょう!

臨床心理士/公認心理師予備校ランキング 【全国版】

1位 IPSA心理学大学院予備校
  
(LEC東京リーガルマインドと提携)

料金 43万円(1年)~28万円(半年)
立地

LEC : 札幌校/仙台校/名古屋校/京都校/広島校/福岡(天神)校
LEC : 東京(水道橋)校
LEC : 大阪(梅田駅前)校
IPSA : 大阪南森町校

時間帯/曜日 週1~2日の通学。土日の授業あり。授業の振替あり。途中入学可能。
講師 予備校以外の時間帯・曜日は、カウンセリングルームでカウンセリングを行っている精鋭講師のみで編成。
代表講師は、語学書ベストセラー著者。心理英語の効率よい教授方法を確立。
授業内容

全国出版テキスト4冊に則した内容の授業。臨床心理士大学院受験をできるだけ短期間で、効率よく行えるように計算されたスケジュールで進められます。
なかなか英語まで独自の全国出版テキスト、独自のスタイルで専門的に行っているところはありませんが、代表講師が語学専門のプロ講師でもあることで、スタイリッシュな授業を展開しています。註記:2017年4月より、LEC東京リーガルマインドとの提携により北海道の札幌から福岡の天神まで幅広く全国展開しているようです。基本的にLECでもIPSAでも講義内容は同一とのこと。

またこの予備校は、大学院入試を効率的に突破するかといったことについて、かなり綿密に研究された授業内容(及びテキスト構成)となっており、下にある数冊の書籍からもその様子が垣間見ることができます。その上、予備校生のうちから簡単な心理療法実践や、心理検査、パソコンを使った心理統計などについても実践的に学べますので、単に受験勉強しているというより、楽しみながらできることが魅力です。

受験生が悩みやすい「研究計画書の指導」もしっかり行い、少人数制の強みとして、過去問や模試に関しては受講される方の志望校に合わせて行うそうです。

通学コース:校舎に毎週通う、通常の通学タイプのコース(東京・大阪)
通信コース:校舎には通わず、毎週送られてくるDVDを自宅で閲覧するコース(通信)

 両コースともに、半年と1年の2タイプあり。

 

特にオススメ:関東・関西以外在住の方、お仕事などで普段あまり通学時間が取れないが、直接指導が受けたい方
オススメ:関東・関西在住の方で、研究計画書や統計・英語が苦手、もしくは不安な方。自分自身の志望校に合わせた対策を、予備校にしてほしい方
クラス編成 1クラス3~20名程度。
指導実績など 英語・心理学の指導実績豊富な講師陣。臨床心理士大学院受験に特化した指導実績のある講師が中心となり指導を行っている。
2013年春受験では合格者100%!(授業参加し受験した者全員)
出版活動など

臨床心理士等心理系大学院院試&資格試験のための心理学標準テキスト'17~'18年版 浅井伸彦ら著
臨床心理士試験対策心理学頻出キーワード集(指定大学院入試対応) 浅井伸彦ら著
指定大学院入試対策、臨床心理士、研究者のための 基礎から学べる心理英語 浅井伸彦、野田カルロス日向著
臨床心理士指定大学院入試のための心理英単語 浅井伸彦、田代千夏、野田カルロス日向著

その他特徴 単なる予備校ではなく、カウンセリングルーム自体を運営されていたり、臨床心理士の職業領域を広げたり、臨床心理士の養成をする活動(臨床心理士向け研修会など)をされているので、様々なつながりが得られたり、元予備校生ならではの有名大学教授等とのつながりが得られるなど、とにかくコネクションが豊かです。

また、臨床心理士の予備校の中で、唯一臨床心理士指定大学院の実習機関にもなっているところだそうです。大学院生になる前から、実習機関でもあるところで学んで体験できるのは楽しい経験です。予備校生として学び、実習生としてまた予備校に戻ってきたら教育実習生のようで面白いですね。

2位 日本編入学院

料金 76万円~40万円
立地 東京校:渋谷駅から徒歩7分
大阪校:新大阪駅から徒歩8分
時間帯/曜日 週1~2日の通学。土日の授業あり。振替あり。途中入学可能。
講師 臨床心理士、臨床心理士受験生(以前、講師は全員臨床心理士と書いてありましたが、実際には違うようです。)
授業内容 英語、心理学ともに入門者向けの講座もある。
クラス編成 1クラス平均4~5人
指導実績など 26年の実績と書いてありますが、臨床心理士の歴史自体が28年、大学院指定制度の開始が20年ほどですので、臨床心理士大学院受験の実績ではなく、編入学予備校としての実績のようです。
出版活動など はじめて学ぶ『臨床心理学入門』日本編入学院 著 杉田 貴行 監修
はじめて学ぶ『臨床心理士指定大学院 入試問題集(改訂版)』日本編入学院著 杉田貴行 監修
その他特徴 小ぢんまりとした学校。名称からわかるように、元々は編入に関する専門校でしたが、編入する学生より臨床心理士の大学院を目指す学生が多いことから路線を乗り換えたのかと思われます。

3位 ファイブアカデミー

料金 50万円
立地 東京校:八丁堀駅から徒歩10分
時間帯/曜日 集まり次第、集まった曜日・時間にて開講
講師 臨床心理士
授業内容 夏期だけの短期講座、論述対策などもあり、開講時期・人数によって時期や内容が異なる。
クラス編成 1クラス5~10名
指導実績など 2003年からの臨床心理士資格試験対策など多くの指導実績。
出版活動など 臨床心理士試験徹底対策テキスト&予想問題集 ファイブアカデミー著
臨床心理士試験 一問一答問題集&最重要キーワード ファイブアカデミー著
その他特徴 心理学関係の専門校としては、あまりない老舗です。資格試験の講座も行っています。
臨床心理士が話題になり始めたころから学校をされています。東京にしか予備校がないようですので、東京でコツコツされているようです。

4位 中央ゼミナール

料金 41万円~60万円
立地 東京校:高円寺駅 徒歩1分
時間帯/曜日 週1~2日の通学。土日の授業あり。振替あり。途中入学可能。
講師 臨床心理士、それ以外の心理学専門の講師、その他様々(ザ・予備校という感じで、色々な講師がおられます)
授業内容 面接対策や研究計画書対策が、30分×30回と多くあるが、実際にこれを全て消化できるかは謎。
論述対策、論文読解の各種授業。統計学も普通レベルとハイレベルがあり。
添削や英作文など、様々な英語授業があります。ただ、臨床心理士の大学院受験には英作文などはあまり出題されません。
クラス編成 20名~100名
指導実績など 臨床心理士の大学院対策ではありませんが、一般入試以外の大学の夜間コース、社会人入試、大学院入試など多くの入試についての指導実績のある学校です。
出版活動など 合格ナビ!!臨床心理士指定・専門職大学院攻略受験ガイド 中央ゼミナール編
心理系大学院入試頻出英単語 中央ゼミナール編  *英語の和訳が、意味の分からない機械翻訳のよう。
合格ナビ!臨床心理士指定大学院攻略 専門科目編 中央ゼミナール編
合格ナビ!臨床心理士指定大学院攻略 英語問題編 中央ゼミナール編
その他特徴 個人面接の時間がセットとしてたくさん用意されていたり、別時間に模試が何回か用意されていますので、そういった個人面接をたくさん必要とされる方にとっては非常に心強いです。
料金もわりあい手頃ですが、場所が高円寺1箇所と限られているのが難点。
集団授業の人数が多いので、ひとりひとりがしっかり志を持っていないと合格にたどりつけないかもしれません。
どうしても大人数の授業となりやすい大きめの予備校では、個々人のフォローが難しいのは中央ゼミナールだけでなく、どこの学校でも同じことですね。

 

ここでは5位以下は紹介していませんが、通信講座や大手予備校は注意しなければなりません。

[大手予備校]
大手予備校は母体が大きく、その母体を維持していくためにはあまり個々人に時間をかけられない、かけにくいのが実情のようです。ですので、合格率で表記してしまうと合格率は3割や2割を切ってしまうことがザラなので、予備校生の合格した大学院の中で有名な大学の名前を挙げたり、合格のべ人数のみの表記となっているため注意が必要です。
例:予備校生が全国で400名いても、合格者数100名とだけ書いていると“多そう”に見えるため。100名というのも延べ人数だと、極端な話では「合格した人が20名で、ひとり5校合格。20名×5校=100名」の場合でもそのように書けるということです。

[通信講座]
通信講座では、基本的に自分で勉強することがメインとなりますので、下手な通信講座を受けるなら、テキストを書店で買ってきっちり勉強された方がいいかもしれません。
通信講座の利点としては、何より添削があることです。添削や質問票などで講師との交流ができますが、できることならやはり通学講座に通われることをオススメします(DVD授業のある通信講座もGood)。

 

以上のことから、あまり大手予備校すぎないところで、通学講座やDVD授業を含んだ通信講座を選ぶことが最も合格に近づく第一歩と思われます。

 

みなさんの合格を応援しています!!